日本エドガー・ケイシーセンター
【 ALS(筋萎縮性側索硬化症) 】
最後に、神経性の難病であるALSについてのリーディングを紹介いたします。ALSを始め、筋ジストロフィー、パーキンソン病、多発性硬化症など、神経系の疾患は現代の医学においても非常な難病であり、有効な治療法はほとんどありません。
とりわけ神経系の疾患の中でもALSは最も難しい病気であり、現代医学は病気の進行を観察することしかできません。
そのような難しい病気ですが、リーディングの中に1件だけですが、ALSに対するものがあり、ALSの治療に希望をもたらしています。
ガートルード:あなたはこれからこの人の体を注意深く徹底的に調べ、現時点であなたが見出す状態を私に知らせます。現在の状態をもたらしている原因を述べ、この人を助け治癒をもたらすアドバイスを与えます。私が行う質問にあなたは答えます。
ケイシー:よろしい、われわれの見るところ、この身体には障害がある。これらは一部はカルマに由来する。そのため、単にある種の態度を取るだけではなく、この人自身が自らの内にある聖なる影響力に向かう活動に関して、態度をしっかりと決めなければならない。
われわれの見るところ、これらははっきりとした病理学的状態をもたらしている。これから行う治療は、全般的な態度が変化したくらいでは、ほとんど、あるいは全く効果がないだろう。
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この人が身に付けるべき態度とは、ただ単に善良であるだけでなく、何かに対して具体的に善とならなければならない。生命の表現は、神聖なるものである。その神聖さは、神と呼ばれる影響力、諸力である。それを乱用してはならない。善用しなければならない。
病理学的には、手足の神経と筋肉に対してスタミナが欠乏している。現在のところ、両足と1方の腕により重い症状が現れている。
そのため、体内に機械的な力を与えると同時に、消化吸収を通して、神経、筋肉、腱にエネルギーと強さをもたらすような化学的な力を与える必要がある。神経と筋肉の力が麻痺しつつある原因は、これらの筋肉と神経力がそれら自体を再生するのに必要な成分を消化吸収する力が不足し、体内に栄養を補充する力が不足しているためである。
低電位の放射活動をもたらすために、アトミダインと樟脳を交互に使用する形でウエットセル(湿電池)を構成する。ある日にアトミダインを使用したなら、翌日は樟脳を使用するという具合にする。
毎日、装置を30分間装着する。溶液を(波動的に)通過させる大きいプレートは、常に、臍および乳び管叢のところに装着する。この人に関して言えば、それはヘソから指3本分右に、そこから指2本分上の位置にある。
アトミダインを使用する時は(通常の濃度のアトミダイン1オンスに対して2オンスの蒸留水の比率にする)、腰椎に装着する。
樟脳を使用する時は(通常の濃度の樟脳精3オンス)、小さいプレートを両肩の間の腕神経叢、つまり胸椎1番と2番の部位、または胸椎2番と3番の間に装着する。
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このような仕方で毎日装着を交互に変える。
装置を取り外したなら、以下の組み合わせのオイルで体をマッサージする。
● オリーブオイル 2オンス
● ピーナッツオイル 2オンス
● ラノリン(溶解) 1/4オンス
このオイルを脊柱に徹底的にマッサージする。特に、上腕中枢(??)と腰椎、それに座骨中枢と下肢に行う。つま先から始めて、徐々に上に上がっていくようにマッサージする。毎日、この穏やかなマッサージを少なくとも30分から45分かけて行う。
内服する2種類の溶液を調整する。これらは服用する直前まで別々に保管する。
まず1つの溶液は、1グレインの塩化金ナトリウムを1オンスの蒸留水に溶かす。
もう1つの溶液は、2グレインの臭化ナトリウムを1オンスの蒸留水に溶かす。
これを服用するときは、2日置きに(3日毎に)し、グラスに半分の水に塩化金を1滴と臭化ナトリウム溶液を1滴添加し、かき混ぜて、速やかに飲む。当て推量でやるのではなく、これには医薬用のドロッパーを使用すること。
これらを実行すること。あらゆる種類のアルコールを含むものを避けること。また多量のでんぷんを含む物を避けること。
これらを行えば、この人の状態は良くなるだろう。
最初にすべきことを最初にすること。まず出エジプト記19章5節と申命記30章を読むことから始める。そこに書いてあることを自分自身に適用せよ。
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辛抱強くあること、持続して行うこと。なぜなら、ここにおいて、あなたが用いさえすれば、あなたを助ける機会があるからだ。
このリーディングを終わる。
(5019-1 M 34)
解説:
現代の医学では、神経系の疾病は神経そのものに問題があると考え、そのような方向からアプローチしようとしますが、ケイシーは、ほとんどの神経疾患について、同化不良が関わっていることを指摘しています。具体的には、食物を消化し、そこから得た栄養素を身体組織の必要とするさまざまな物質に合成するときに異常が起きるとしたのです。
神経系の疾患の場合には、神経細胞の再生・賦活に必要な有機物を腺が合成することができず、そのために神経が衰弱して行くのです。
また、ALSに限らず、神経系の難病について、ケイシーはしばしばその原因が過去生からの「カルマ」にあることを指摘しました。過去生での何らかの行為、あるいは過去生から持ち越してきたネガティブな感情が、ついには肉体の腺の機能を妨げるようになるのだというのです。そのために神経系の疾患の場合は、肉体面だけのアプローチでは成果が得られず、ほとんど間違いなく精神面、霊的側面からのアプローチが必須の要素として入ってきます。
神経系の疾患はほとんどの場合、次の4つの要素が円滑に連動することが求められます。
1. 神経細胞の必要とする栄養素を食事で正しく摂取すること
2. 体に微弱な電流を流すことで、
一時的に神経細胞の必要とするものを合成する手助けをする
3. 一時的に合成されたものを速やかに体のすみずみに巡らせるために、
入念なオイルマッサージを行う
4. 自らの霊性に腺の機能が応答してくれるよう、自らの霊性を大切にする
人生観に変容し、それに見合った生き方を心がける
リーディングの依頼者自身は、ケイシーのアドバイスに従わず、その成果を得ることができませんでしたが、現代において、ケイシーの勧めた方法を熱心に取り組んだ人で、ALSを克服する人々が現れるようになりました。これは、神経疾患に対するケイシーの見立てが理に叶っていることの証明であり、同時に、その適切な原理に従って取り組むならば、たとえ現代医学が不治を宣言していようとも、治癒の希望があることを示していると考えられます。
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